Zen Cafe Marina 作品展示

【夜凪】
海は全ての生き物の生まれ故郷。いのちの光が当たるのは、ごくわずかなものたち。それは大昔からの決まりごと。それでも皆懸命に光をもとめる。少しでもその光に触れられれば、生きていることに気がつけるから。初夏の月が水面を照らす。海中ではわずかな光を求めて 皆それぞれに漂う。そしていつしか気がつく。すべては海で繋がっている。だから、私たちは決して孤独ではないと。
<F20 岩絵具/アクリル/箔/ユポ 2024>

爽やかな「Marina」の名のつくオーガニックなカフェギャラリーで、青一色に染まり、海の世界に包まれた見応えのある夏の青い展示を行いました。
【海月】
山形県鶴岡市にある、クラゲの種類が世界一を誇る加茂水族館で見たたくさんのクラゲが漂う様子になんとも言えない不思議な感覚を覚え、「クラゲは流れのあるところでないとうまく漂うことができずに死んでしまうから、水槽の作りには苦労しました」と、館の方が教えてくださいました。プラネタリウムならぬ『クラネタリウム」を見たときに、全国からたくさんのクラゲファンが集まることも頷けて、これだと思って取り組んだ作品です。しかもクラゲってこんなに大きいのにプランクトン!?その年のトリビアキング確定で、もう作品にするしかないと思いました。加茂水族館の方に教えて頂いた、クラゲのクリサオラ・プロカミア。こんなにクラゲを美しいとか、面白いとか思った事はなかった&海で刺されて痛かった思い出をのせて。
<切り絵 /キャンバス、色銀箔、ユポ、アクリル、日本画画材 42cm × 30cm 2024 >

【天の川】
年に一度しか会えない彦星と織姫。
川は日本画家・尾形光琳やクリムト等の影響が濃いです。
<切絵・金箔・プラチナ箔・色箔 42cm x 58cm 2024>

【はての海】
美しい海が広がり、透き通った海では、イルカがハリセンボンと戯れ、まだ人間の手の及ばない自然がそこに広がっている。小笠原諸島のそんなお話を伺った時に、この「果ての海」をイメージしました。
私はまだ小笠原諸島へは足を運んだことがありませんが、よく小笠原諸島へと旅をする方のお話や写真で、こんなにもイメージが広がる美しい海がこの日本にあるんだ、ということに感動をして、どこまでも透き通った海を想像しながらこの作品を創るに至りました。
小笠原諸島のどなたかがこのイルカを見つけたら、是非美しい海の見える部屋に飾っていただきたいです🐬✨

【たゆとうもの】
ありそうでなかなかないクラゲの頭上からのアングル。加茂水族館の研究者の方におすすめのクラゲを教えて頂きつつ、今回この「たゆとうもの」と「WATANAKA」2つのクラゲ作品を展示させて頂いています。クラゲファンの方にも是非ご覧頂きたいです✨ (動画 comming soon)
<切り絵 /色銀箔、プラチナ箔、 YUPO、アクリル、岩絵具 73cm × 65cm 2024>
