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光と切絵

 

切絵の魅力の一つに、光との相性の良さがあります。光を通して切絵を見た時に、今まで主役であった輪郭線が影となり、空白の部分がその役割を受け継ぐ。光も影も主役なのです。

 

バリの伝統的な人形の影絵劇、ワヤン・クリでは、皮で細工された人形や背景等に美しい切り模様があります。観客は両面から人形そのものの模様も、影絵としても楽しむ事が出来るように作られています。

 

冬が長く寒いロシアでは、雪の結晶の折り切絵が古くから親しまれています。古代ロシアの白樺の透かし模様の皮細工がその由来と言われていますが、紙で出来たとけない雪の結晶を窓やランプシェイド等に貼り、日常の楽しみにしています。

 

このような絶妙な持ち味は、どの分野にも見られない表現で私たちを魅了します。切絵が広く深く、世界中で愛されている大きな理由なのではないかと思います。

染色型紙としての切絵

 

様々な伝統文化に関わりをもつ切絵ですが、日本では着物染めの型紙としての職人技であったことは広く知られています。紅型→伊勢型紙→江戸小紋 と、都にわたるにつれてその模様もどんどん緻密になっていくのですが、江戸時代では、模様が細かければ細かいほどファッショナブル!だったのですね。

 

以前紅型教室に参加させて頂いた事があります。型紙は大柄で味のあるものが多く、染めの作業は紙の抜き部分にノリをのせて布地の型抜き部分が染まらないようにし、染めの色を選んで重ねていきます。これがまた時間がかかります。江戸小紋を染めようとなると、その手間は想像もつきません。一つの着物が仕上がる過程の型抜きから染めまで、いかに手のこんだ作業であるかがわかり、伝統工芸の貴重さを感じました。

 

型抜きに使われる型紙は渋紙といって、生産技術が減っていく時代ではこれもまた貴重な品になっています。量産化が劇的に進む現代において、こうした貴重な伝統が守られていく為に私たちが出来る事は何かを考えさせられます。

切絵について

 

切絵はシンプルでありながら奥深く、伝統技術でありながらモダンな雰囲気を持ち、繊細でありながら大変力強い存在感を放つ、とても魅力的な世界です。こちらでは、そんな切絵の歴史や文化、魅力について、専門的な事や豆知識等も含めて御紹介していきたいと思います。

 

手作業?機械?

「切り絵は手作業ですか?」とのご質問をよく受ける事があります。アトリエタンタンでは、オリジナルを手作業、商品やデコレーション等で大量に切り絵を扱う場合には機械を用いています。

機械はカッティングマシンとレーザーマシンの2通りあります。カッティングマシーンではより手作業に近いオリジナル感を出す事が可能になります。レーザーマシンでは、より細かいディテールのカッティングが可能となります。

味わい深いのは勿論手作業です。

手作りを希望される方や、プロダクトデザインや広告デザイン等、一からデザインを起こして行く企画では、手作業を

​中心とした制作を行っております。

© 1998 Atelier TanTan

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